現在使われているアクティブラーニングの教材は次のような開発の歴史があります。
1.50年間の英語学習の間違い
私の英語中心の経歴は次のようなものです。
1944年(昭和19年)生まれ、1972年にサンディエゴ州立大学の経営学部を卒業しました。
1972~2004年 外資系の会社で勤務しており、その後フリーのビジネス通訳として活動していました。
1983年には東京ディズニーランドの開園に当たり、メンテナンスの通訳として1年弱働いた経験があります。
私はその間に多くのビジネスの通訳の経験と実績があります。
実は私は60才のシニアになって自分が50年以上もやっていた英語学習の間違いに気付きました。
2010年~2020年にネットで累積400人の方に協力をしてもらい学習方法と教材を開発し学び合いのアクティブラーニングを試してきました
2.なぜ英語の学習法を変えたのか
英語学習の方法を換えた理由は50年英語を仕事で使っていても、文法は正しいのですが、不自然な英語が多い事に気付いたからです。
通訳ですと、日本語を訳すために不自然な英語は避けられない場合も多くありました。しかし、自分で英語を話そうとすると自然な表現が出てこないので苦痛を感じました。
もちろん映画などの英語はあまり聞き取れませんでした。50年以上も英語を勉強しましたが、あまり発音が上達しませんでした。
2004年頃、自分の英語学習の間違いに気付きました。そしてネイティブを真似るディープラーニングを始めました。
いろいろその理由を考えてみたのですが、残念ながら自分の英語学習が間違っていたと認めざるを得ませんでした。
最大の原因は中学校から文法基盤の学習をしており、通訳も日本語の文法をベースに英語の訳す場合が多かったからだと思いました。
そして米英の子供が英語を学ぶ方法を真似ました。つまり自分が日本語を学んだ方法と同じです。
その方法は自分でネイティブを真似て、覚える方法です。その結果、発音もリスニングも飛躍的に改善されました。
3.表現集
最初は表現集作り、大学生主体の学習者に使ってもらいました。しかし、ネイティブを真似て英語表現を覚えてもらうためには、かなりの練習が必用になります。
何人かの大学生からは表現集を覚えるのは修験者の修行のようで大変に苦痛だと言われました。
4.対話集
そしていろいろな教材を試した結果、演武を真似る学習なら、対話集が最も効果的であることが分かりました。
その理由は練習をする場合にストーリーが展開していくので面白いからです。そして何よりもいろいろな方と練習ができるので、楽しい勉強となるからです。
5.ネイティブを真似るアクティブラーニング
私は米英の子供が学ぶ方法を試しました。ネイティブを真似て、そしてフィードバックで修正や英語を学ぶ方法です。
達人を真似てフィードバックで矯正と修正する学習方法、人工知能ではディープラーニングと呼ばれており、多くの脳型の人工知能が脳を模して、取り入れていれ、大きな成果を上げています。
そして最近では文科省が自主的・対話的な深い学習としてアクティブラーニングを提唱するようになりました。
言ってみれば、我々が日本語を覚えた時のように自分で学ぶ方法です。もちろんネイティブを真似るだけですから、シニアの方にも初心者にもプロの方にも最適です。
この方法に変えたら、発音がどんどん良くなり、そして使える表現も加速度的に増えていきました。
6.ChatGPTの快挙
2016年に合同会社ディープラーニングを設立し、2021年 DISCORDを使った学び合いを開始しました。
2022年にOpenAIのChatGPTが自然言語処理のAIを発表して、人間と違和感のない対話や自然な翻訳ができることを証明して世界を驚かしました。
そのAIの言語の学習方法は文法のようなルール処理ではなく、人間の自然な表現を統計的にデータ駆動学習をしているということを知り、ネイティブを真似る学習の効果を再確認できました。
真似る学習は発音や条件を自然にするだけではなく、基本的には脳の言語学習の仕組みだったことが分かったのです。
英語を学ぶということはAIに教えてもらったり、AIと会話をしたりすることではなく、AIのように自然な表現を真似てフィードバックで修正して覚えることが大事なのです。