学習マニュアル

 目次

1.教師の要らない英語学習

1.1.  言語は事例基盤

1.2.  ディープラーニング

1.3.  学習の転移と加速

1.4.  全てを同時に学習

1.5.  自動化と最適化

1.6.  全てのレベルに有効

1.7.  アクティブ・ラーニング

1.8.  ソーシャルラーニング

1.9.  モチベーションの維持

2. 対話集で覚える

2.1.  60冊の対話集

2.2.  進め方

2.3.  海馬から大脳新皮質へ

2.3.  リスニング

2.4.  反復練習

2.5.  事例を真似る

2.6.  理想的な対話練習法

2.7.  忘れないように覚える

2.8.  メンテナンス

3.表現集で覚える

3.1.  60冊の表現集

3.2.  進め方

3.3.  表現集の目的

4.発音の練習

4.1.  音素と発音記号

4.2.  音声は音のストリーム

4.3.  発音教材

4.4.  暗記ではなく真似る

4.5.  フィードバックの評価

4.6.  音声認識アプリ

4.7.  臨界期の克服

5.英語のスピーキング

5.1.  独りで英語話す

5.2.  自分の知っている表現で話す

5.3.  辞書で新しい表現を探す

5.4.  例文集で探す

5.5.  創造性と事例数

6.運用とメンテナンス

6.1.  モチベーションの維持

6.2.  友達と英語で話す

6.3.  種類別の学習者

7. 英語学習者の広場

7.1.  グループ学習

1.教師の要らない英語学習
教師の要らない英語学習とは間違いを恐れないで英語を話す事ではありせん。どちらかと言えば、誤りを排除する学習方法です。それは脳の基本的な学習メカニズムともいえるものです。

我々は日本語を先生や親から学ぶのではなく最初から自分で学びました。皆の使う日本語や発音を真似る方法です。無駄な間違いを避け、更にフィードバックを得て修正と矯正をしました。これは脳が持っている素晴らしいディープラーニング(深層強化学習)と言う学習方法あり、最新の人工知能の多くのがこの学習法を採用しています。

このディープラーニングで学ぶと自然な音や表現を学べるだけでなく、非常に効果的学習ができます。

1.1.  言語は事例基盤
英語の学習の前に、言語である英語はどのように捉えるべきでしょうか。言語モデルには従来の文法等で使い方を学ぶ用例基盤モデルがあります。言葉には使い方、つまり使うルールがあると捉えています。

しかし、2006年にThe Linguistic Review誌で特集され、多くの支持を得ているのが事例の集まりであると考える事例基盤モデルです。言語は単に使われている英語事例があるだけと言う考えです。このモデルは脳と人工知能の学習のメカニズムも説明できる現実に近い言語モデルでもあります。私は脳が記憶を活用して英語を事例基盤として運用していると考えております。

事例基盤モデルでは言語事例に文法のようなパターンが“内在している”とは考えません。パターンは蓄積された無数の事例から“発見”されるものである、これは多くの事例がひとまず記憶されている事が前提となっております。

世の中の多くのシステムには基本となるルールが存在します。多くの場合にそのルールがシステムの基盤となります。しかし言語はそのようなルールとなる文法が基本ではなく、音素のような体系的なものでもなく、多くの英語事例が集まっているだけなのです。

言語の歴史を見れば、英語も日本語も言葉を作る前にルールを決めたのではありません。実は日本語も我々が使う表現は多くの人に使われてきただけです。文法のような使い方が基盤として存在した訳でありません。

言語はその全体を見れば大変複雑に見えますが、ある事例の構造だけを取れば非常にシンプルであり、幼児でも習得できるようなものです。どの言語も事例の数が多いので複雑になっただけで、一つの事例をとるとその構造は非常に単純なものです。音声は英語も日本語も単に連続的な音のストリームが意味を持っているだけです。

仮に言語には難しい文法のようなルールがあるなら、幼児は言葉を学ぶ事ができません。すると言語には先ルールがあっては非常に不都合になると言えます。

文法を教える英語教師は大人が論理的であるから、言葉のルールとなる文法を学ぶと言うのは正しくありません。言語が事例基盤であるのは子供も大人も同じです。そして脳の学習の仕組みは一生変わる事はありません。

つまり赤ん坊は音声を真似る場合にその外形だけを真似ているのです。最初はそれらしい音を出しているだけです。しかし、何度も聞いて、何度も発音して真似る事により皆と同じような発音ができるようになります。そのような厳格に定めた音がないから赤ん坊でも真似るだけで発音ができるのです。発音に関しても事例を真似て、聞いてそれらしい音を出すしかないのです。

なぜ言語が事例基盤であるのかと言えば、我々の脳が持つ特性が関係しております。脳は電卓のように掛け算をするとか、ルールに従う事は苦手なのです。掛け算九九を全部覚えるのも脳は一桁の掛け算さえもかなりの時間を必要とします。そこで算数では、中国の春秋の時代に考えられたのが掛け算をすべての事例として覚え込むのです。

現在なら二の段を数式で2xNと表記できるのですが、すべての掛け算の結果を事例として覚えてしまう方法です。脳は計算するよりは使える状態で記憶として保存する方が運用を容易にできるのです。

覚えるためには記憶保存には時間が掛かりますが、覚えてしまえば瞬時に使う事ができ大変便利なのです。手続き記憶で長期記憶として保存されているので忘れる事もありません。脳細胞の処理速度は以外に遅いので、学習した結果を蓄積しておくのです。

英文法は、英国で現在の文法として編纂されたのは18世紀頃であり、いろいろな言語を取り入れた英語が乱れてしまったので、文法を作り標準化が行われたのです。そして日本では明治維新と共に英語教育を始め、英語の文法をそのまま取り入れました。

この文法は当時の混乱した英語の標準化を目的にしたものです。しかし、日本ではその標準化の文法が英語の基本として解釈され、英語文法を基本とする英語教育が現在でも行われています。

1.2.  ディープラーニング
ここで提唱するディープラーニングとは深層強化学習(Deep Reinforcement Learning)の意味です。これは脳の基本的な学習のメカニズムです。言語は事例の集まったものですが、その事例を我々の脳に使える状態で保存する方法がディープラーニングです。

言語の場合にネイティブの発音を真似、つまり英語の音の特徴を少しずつ真似、そしてフィードバックを得て矯正と修正をして学習します。これは我々が日本語を習得した方法です。臨界期を過ぎても脳の学習の仕組みは基本的には同じです。

この学習方法は日本語の学習だけでなく、スポーツや芸能の学習も同じです。自分で達人を真似るなり、理想の形を自分でトライして、そのトライした結果をフィードバックとして次のトライに生かす方法です。

教師の要らない学習とは、このように脳の持つ学習の仕組みで、自分で達人を真似て学ぶ事です。言語にはルールとなる文法や基本となる音がないので、事例全体を真似して覚える必用があります。誤りを繰り返しながら学習するのではなく、最初から達人を真似て、最初から正しい発音や表現や使い方を学習します。誤りを避けるとはこの意味です。

使われている事例をそのまま真似ますから、発音も表現も使い方も同時に学ぶ事ができます。リスニングは記憶にある覚えた音との照合ですから、リスニングも同時に学習している事になります。

ディープラーニングは単なる暗唱と違い、その目的は自動化して使える状態で保存する事です。ネイティブのような発音、表現、使い方を真似て自動化する事が目的です。表現を自動化できるので運用も楽になります。

この脳の学習する能力であるディープラーニングは現在ではグーグルやフェイスブックやIBMの人工知能も取り入れており、現在ではむしろ人間よりは人工知能のディープラーニングの方が有名になっております。

人間の脳は生まれてから臨界期を過ぎても、死ぬまでディープラーニングで学習しています。もちろん英語を話すためにもディープラーニングで学習します。ディープラーニングは人工知能で有名ですが、本来は人間の脳の学習を真似した学習方法です。それがディープラーニングです。

人工知能はニューラルネットワークで構成されていますが、脳の情報処理はディープラーニングよりもっと効果的にできるベイジアンネットと呼ばれるものです。ベイジアンネットとは、確率論に基づいた推論を効率的に行うための技術です。脳の最も大事な機能の1つである直観と似た働きをします。

ルールのない事例を覚えてそれでも言葉として使えるのは脳が統計的な記憶をしており、そのような使われ方が有るとか、無いとかの判断ができるからです。そのためにも言語の習得には多くに事例を忘れないように覚える事が大事です。

1.3.  学習の転移と加速
言葉の文法はそれぞれ独立しており、あるルールを覚えたから次のルールを覚えるのが楽になる事はありません。しかし、ディープラーニングで非常に効果的に学習できるのは基本的に事例の学習は同じであり、学習した結果を次の学習に生かせるからです。つまり学習が次の学習に転移して累積効果により加速度的な学習が可能になります。

脳科学者の池谷裕二氏によると次のように説明しています。

Aという事象を理解し記憶した上で、関連するBという事象を覚えようとすると、Aを覚えたときに無意識に習得した手続き記憶が応用され、Aを覚えたときよりも簡単にBを覚えられるという。すなわち「学習の転移」が働いたと言えます。このとき、当然ながらBを覚えた手続き記憶も新たに記憶されている。さらに、このBを覚えた時の手続き記憶が先に覚えたAの理解をさらに深める再補強効果があるという。

言い換えれば、AとBという2つの対象を覚えるとき、それらを覚える際の手続き記憶が相互に理解を助けることになり、合計2の二乗で4つ分の記憶が新たに生まれるという計算になる。さらに3つ目の事象Cを記憶するときも同様に、AとBの手続き記憶が利用されると同時に、Cを理解したときの手続き記憶が先に記憶したAとBの理解を再補強することになる。

このように次々に新しいことを学習していくと、その効果は等比級数的に累積していくことになります。つまり、学習と記憶(勉強量と成績)の関係は、直線的な1次関数ではなく、加速度的に二乗曲線を描いて上昇していくと考えられます。

すなわち学習の効果はすぐには現れず、地道な努力を継続しているうちに徐々に効果を実感でき、加速度的な学習が可能となります。これこそが上達の本質であり、天才や熟練者と呼ばれる人も初めは初級者だったことを証明できるものです。池谷裕二氏の言葉を借りれば、「嵐の前の静けさ」と「突然の爆発」が隣り合わせなのが脳の性質なのです。

ディープラーニングとは事例の特徴を少しずつ学習します。英語のどの事例を学ぶ方法も同じ事であり、事例が増える事により特徴の学習も上達します。

この事例となる音のストリームに文法、発音、スピーキング、リスニングの情報が全部含まれていますから、同じように事例を覚えるだけなのです。

記憶量が増えるにつけ、記憶の累積効果で類似のパターンが増えてきます。日本語ならどんな表現でもすぐに覚える事ができます。それは類似のパターンを既に覚えているからです。

1.4.  全てを同時に学習
今までの英語学習は文法、発音、リスニング、スピーキングのそれぞれの要素の学習が必要でした。英語には文法があり、音声には音素が並んでいると考えているからです。その基本となる文法と音声はまったく独立したものです。

しかし、ディープラーニングでは、使われている事例をそのまま覚えます。使われている事例ですから、その音のストリームには発音も文法もスピーキングも表現の使い方等の全ての要素が入っています。

音声を真似て覚えてしまいますから、リスニングはその記憶にある音と、聞いた音の照合になります。ディープラーニングで覚えており、聞いた音の特徴で照合しますから、英国訛りでも米国訛りでも聞き取る事ができます。

言語は文法的な表現の全てが使われるのではなく、多くの場合に主語や動詞や副詞等の組み合わせが決まっている場合が多く、事例を学ぶ方が実践的な学習となります。

ディープラーニングでは音声全体の流れを少しずつ学習していきます。このようなパターンで学習する事により、覚えればそれだけ類似のパターンはどんどん増えていきます。日本語と英語の基本的な音の響きは違いますが、パターンが違うからです。英語だけをとれば全ての英語の音は非常に似たパターンが多いのです。

この事例を覚える方法は累積効果により、自分の言いたい事を直ぐに覚える事ができます。英語を話したり、英語の映画を見たり、するだけで新しい表現を増やす事ができます。

我々の日本語もディープラーニングで学習しており、子供は3才から5才くらいには急に言葉が上達します。これはディープラーニングのパターン学習による累積効果です。言語習得はどう累積効果を生かすかにあります。

1.5.  自動化と最適化
ディープラーニングとはフィードバックを得る反復練習により、最適化されかつ自動化した結果を蓄積するプロセスです。その蓄積を運用に使うだけでなく、その蓄積が学習転移により次の学習を促進する事にもなります。

ディープラーニングでは自動化と同時に最適化をして、理想的な運用をめざします。学習を効果的に進めるためには最も大事な事は英語表現を忘れないように覚える事です。忘れない方法であれば学習を継続することにより使える事例が増える事になります。忘れないように覚えるためには最適化をめざし、手続き記憶で自動化して長期記憶に保存することです。

英語のディープラーニングにより2つの自動化が促進されます。それはリスニングとスピーキングです。ディープラーニングではネイティブの音声を何度も真似ます。フィードバック得て矯正と修正をします。

何度も繰り返す事により最適化され、手続き記憶で自動化され保存されます。手続き記憶こそが忘れない長期記憶なのです。ディープラーニングの真似ると言う事は本物に近づくだけでなく、繰り返すうちに忘れないように覚えてしまう事です。

真似をする、そして発音をネイティブに近づける学習は忘れないで記憶ができる学習なのです。ディープラーニングで少しずつ特徴を覚えるので学習初期には時間は掛かりますが、しかし自動化され、忘れる事はありません。これがディープラーニングの最も優れた効用です。どんな素晴らしい事でも忘れてしまえば、学習する意味も価値もありません。

記憶の絶対量が増えると、類似のパターンも増えてきます。つまり、パターン学習やパターン認識が促進されます。そのためには1週間から2週間の練習は必要です。かならずしも毎日やる必要はありませんが、理想的には毎日やる方が効果的です。確実に覚えてから次の教材に進みます。

記憶されているかのチェックは言いたい表現が言えるかどうかです。数日練習しなくても言えれば記憶に残っている可能性が高くなります。練習を1週間しなくても言えればほぼ案的して記憶に残っています。

1.6.  全てのレベルに有効
英語の習得は使われている英語の事例の学習です。事例の集まりですから、その事例に基礎とか初級等のクラス分けはありません。使われている事例を真似してどんどん覚えていきます。そして多くの事例覚える事によりパターンを学習して自分なりの表現を作ることもできます。

英語運用力の違いは記憶にある自動化された事例の量の違いです。最初から自然な表現を自然な音で反復練習をするので、英語の基本から学ぶ必要はありません。初心者にも中級者にも上級者も記憶量を増やす事はできます。もちろん同時に発音を良くして、話す力を向上させ、同時にリスニング力も向上させます。

この学習方法では単に記憶量が増えるだけでなく、ネイティブを何度も真似る事により、真似るスキルも向上します。同時に発音やスピーキングのスキルの向上もします。

上手に学習すれば、発音の良くなり、リスニングも良くなり、スピーキング良くなっていきます。そしてこの方法で文法も自然と身に付く事になります。

この学習方法は学習初期の方も、仮にネイティブレベルの方も学習方法はまったく同じです。学習者はスキルを向上させ、長期記憶に自動化された事例を増やす事が重要です。

1.7. アクティブ・ラーニング
子供は言葉を覚える時に、発音や文法を親から教えてもらう必要はありません。それは言葉の学習はディープラーニングで達人を真似て、発音や表現や文法を自分で学習できるからです。ディープラーニングを自分でアクティブに学ぶ方なら常に上達が実感でき、学習意欲は湧きます。大人になって臨界期を過ぎると音を調節する能力は低下しますが、それでもフィードバックを得て反復練習をする事により克服する事は可能です。

日本人の多くは学校で英語を6年間以上学んでも英語が話せないのは、文法や発音記号を先生に教えてもらうからです。アクティブ・ラーニングとは先生による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学習者の能動的な学修への参加を取り入れた教授かつ学習法の総称です。ディープラーニングではアクティブ・ラーニングをするから先生が要りません。

ディープラーニングで真似ると言う事は学習者が学ぶ事であり、教えてもらう事ではありません。現在普及している、タブレットやスマホなら聞いた音を繰り返す効果的なアクティブ・ラーニングが可能です。学習者が自ら率先してやる学習です。対話集とか表現集を使って勉強していきます。そして多くの英語を使えるようになったら、英語で話す練習をします。

先生に依存しない学習方法ですから、自分の計画通りに、そして他人に依存せずに学習を進める事ができます。アクティブラーニングで学ぶための、いろいろな努力と工夫が生まれます。

1.8. ソーシャルラーニング
ディープラーニングは先生に依存しない学習方法ですが、一人だけで勉強していると他の方がどうやっているのか、どのくらいのレベルの学習をしているのか、自分の方法は良いかどうかの多くの心配はあります。

また、英語はコミュニケーションのツールです。アクティブ・ラーニングにより自分で学習はできても、学習した結果を使う練習には相手が必要です。英語はどんどん表現を覚えて自分の考えている事を話したいものです。タブレットやスマホを使い、他の英語学習者と英語を使って練習する場があると練習が楽しくなり、勉強も進みます。英語学習はどのように学んでも時間が掛かるものです。

その英会話学習を楽しく、継続的にするためには仲間はその大きな助けになります。仲間と一緒に学習できるソーシャルラーニングの場が必要になります。

言葉はコミュニケーションの道具ですから、言葉として使う事が大事です。そして得意対話練習の場合他の学習者と練習することは楽しい体験であり、学んだり、刺激を受けたり、刺激を与える事が可能となります。

これらの問題を解決するためにはソーシャルラーニングがあります。これは他の学習者との交流を保ちながらディープラーニングを進める事です。理想的には同じようなディープラーニングで学ぶ人の方が効果的な学習が可能であり、楽しい交流ができると思います。

1.9. モチベーションの維持
言語の習得には時間が掛かります。そのためにはモチベーションを維持する必要があります。英語学習でモチベーションの維持を図るためには自己有能感を感じる事です。自己有能感を感じるとは自分の学習方法は正しい方法であり、そして英語能力が確実に向上していることを実感する事です。

そのために正しい方法を正しい学習方法で継続して、フィードバックを得てそれを検証することです。ディープラーニングでは常に聞いた音を真似て、どんどんネイティブの発音に近づけていきます。そして繰り返す事により、忘れないで英語表現を覚えていきます。すると累積効果を肌で感じる事ができます。つまり自己有能感を常に感じる事ができます。

またこのディープラーニングの学習ではタブレットやスマホを使い、ソーシャルラーニングで皆と楽しい学習ができ、多くの人から学ぶ事ができ、意見を交わす事もできます。

自分の録音した過去の音声や、他の人と比較する事でそして自分の英語能力が向上する事が実感できます。この自己有能感が最大の学習意欲につながります。そのためにも常に自分の英語スキルに注意を払い、向上させるようなディープラーニングを心掛けます。

2. 対話集で覚える
合同会社ディープラーニングでは多くの英語事例をディープラーニングで学習するために、対話集と表現集の2種類の教材を用意しました。まずここでは対話集の使い方を説明します。事例はなるべく自然な表現、そして自然な発音の方が効果的な学習ができます。

英語を話したいけど、英語が話せない、この問題の理由はなんでしょうか。英語が話せないのは文法と単語で英語を作ろうとしているからです。つまり単に英語を音で覚えていないからです。

日本語でも多くの自然な日本語をどんどん覚えました。多くの日本語を覚える事によりあまり意識なく、そして正しい日本語が使えるようになりました。

それはではどう覚えたて良いのでしょうか。日本語の場合は昔の事で忘れてしまいました、結果的には反復練習をしてディープラーニングして覚えています。

2.1. 60冊の対話集
次の対話集が準備されています。まず対話集を覚えてパターン学習を促進して、自分の使いたい表現を覚えるためのベースを作ります。つまりこれは累積効果を活用するために何度も何度も練習して最適化と自動化して長期記憶とします。

対話集リスト

ディープラーニングでは多くの英語の事例を覚えたいのですが、教材をどんどん量を増やしたから覚えるものでもありません。大事な事は忘れないように記憶していくことです。

2.2. 進め方
言語は事例基盤です。つまり多くの英語事例を覚える事が英語学習の目的です。英語には文法のような基礎があるのではなく、多くの事例を覚える事ですから、学習の順序はありません。一般的に言えば短い方が覚え易いのは事実です。多くの人は01から順に進めますがその順番通りにする必要性はありません。

ディープラーニングの目的は英語事例を自動化して覚える事です。あまり急いで進み過ぎると忘れる可能性もあります。もちろんあまり遅すぎるのも興味をなくしてしまいます。英語の運用能力は自動化された事例の数に比例されます。

そのために最も効果的に事例を覚えられるように学習を進めてください。

2.3. 海馬から大脳新皮質へ
人間の記憶は一般的に7日から10日くらいは海馬に保存され、その後に重要と判断された情報は、大脳新皮質に送られ長期記憶に保存されます。もちろん不要な情報は排除されてしまいます。そのために試験勉強で短期的に覚えた記憶はほとんどが長期記憶に保存されておりません。

では脳はどのように重要な情報と判断するのでしょうか。これも一般に感情が伴った記憶を重要と判断します。主に快や不快を判断する扁桃体が海馬の隣にあり、好き嫌いや快不快の感情を海馬に送ります。そこで、感情を大きく揺さぶられるような情報であることが扁桃体からの情報で分かると、海馬からその情報が前頭皮質、頭頂皮質、前帯状皮質などに送り込まれることになります。

また実際に体験した事も重要と判断されます。人に教えるのが良い学習と言いますが、これは自分で理解した事を自ら説明しますから記憶に残ります。

そして回数によっても重要性が判断されます。もちろん繰り返し体験された事は長期記憶に保存されます。しかし、自分の脳であってもそれがどこに保存されているかの意識は全くありません。

対話集で学ぶ時はなるべく感情を込めて、そして自分の発音やスピーキングが上達できるように学習して記憶が長期記憶に残り易くしてください。自分の上達を喜べるようになるのが最高のディープラーニングです。

2.3. リスニング
言語は事例基盤であり、リスニングは聞いた音と自分の記憶にある音との照合です。自分の記憶にない音は聞き取れません。ディープラーニングで覚えた英語はどんなに速く発音されても聞き取れるはずです。

この対話集では、まずリスニングの練習から始めます。効果的なリスニングをするために大事なステップですので手順に従って練習を進めてください。

ディープラーニングとは反復練習で特徴を少しずつ学習します。その英語の音声を覚える前に意味を理解する必要があります。

まず英語スクリプトを見ないで英語の音声だけを聞いてください。英語の音声が聞き取れないのはその音が記憶にないからです。聞き取りをするためには英語の音を覚えるしかありません。知らない単語が聞き取れないのは当然の結果です。

しかし、自分の知っている英語が聞き取れないのは大変残念ですから、なるべく早く覚えてください。聞き取れない場合でも前後の関係からどのような音なのか想像してみてください。いろいろ関連付ければ知らない単語もある程度は意味が分かるかも知れません。

まず全体的なストーリーを捉えるようにしてください。そしてそれぞれの英語を聞き取るようにしてください。

英語スクリプトを見ないで英語が理解できない時は何度か分からない部分を繰り返し聞いてくだい。思い出して分かる場合があるかも知れません。少なくとも4回か5回は粘ってみてください。想像力を働かして聞いてみてください。

知らない単語があれば辞書で引いてその意味や読み方を覚えてください。覚えるならその単語だけでなく、その単語を含む表現を覚える方が効果的です。

分からない単語はとりあえずどのような意味になるか予測をしてください。これからは未知語との戦いですから、これから知らない単語をどう克服するになります。それから辞書でひいて正しい意味を理解してください。

英語を使う運用能力は事例数によって決まります。英語を話すのであればディープラーニングされた英語の記憶総量で決まります。リスニングはどれほど英語を音とその意味を覚えているかと言う事になります。

英語をディープラーニングして言えるようになれば、その音は完全覚えていますからリスニングのための練習や学習をする必要はありません。日本語の場合も覚える事により、発音もリスニングもスピーキングも一挙に解決しています。

英語を運用するために必要な知恵は何度も練習して直ぐに使える英語表現であり、聞いた音を瞬時に理解できるための情報です。英語表現をどんどんディープラーニングして覚える事により、英語運用能力の全てが一挙に解決します。

2.4.   反復練習
ディープラーニングでは音読ではなく、音声を繰り返し聞いて覚えます。少しずつ特徴を真似てネイティブの発音に近づけ、これが最適化のプロセスです。暗記するよりはネイティブを真似る事が最優先です。少しずつ反復練習で覚える方法は自動化され手続き記憶の長期記憶で保存されます。この長期記憶に保存されたものは消えません。

人間の脳の個々の細胞の処理能力は凄いものでありません。しかし、凄い事ができるのは千数百億とも言える脳細胞のシナップスが多くの回路を作り忘れない記憶の蓄積で凄い事ができるようになります。そのためには事前に学習して、その記憶を使う事により脳の負荷を低減しています。

しかし、その処理能力や判断の速度は非常に遅くリアルタイムでは実用的でありません。そのために事前に何度も練習してその手順を手続き記憶として自動化して長期記憶に保存して使います。

このように人間の脳は学習して記憶しておくことができる事です。オリンピックで金メダルが取れるのは練習してその学習した結果を記憶しておき、その出力をどんどん改善する事ができるからです。一流のメタリストも日々の練習の賜物なのです。

英語も同じよう学習してディープラーニングをしておけばいつでも使う事ができます。繰り返し練習して覚える手続き記憶は長期記憶として保存され、忘れる事がありません。

人間が何かを考える時にはワーキング・メモリが使われます。するとそのワーキング・メモリでは容量が少ないため多くの事ができません。英語を話す時に文法と語彙だけで英語を作るのはとても無理な事です。そのために発音の手順は何度も繰り返しディープラーニングして長期的に保存しておきます。

こうすれば英語を話す時にはこの手順をワーキング・メモリで使う事により負担が減ります。これは話す事だけでなく、歩く事、自転車に乗る事、自動車を運転する事等全てがディープラーニングをされている事になります。

英語のリスニングも実は自分が覚えている音との照合になりますから、音素に分解して照合しているのはありません。聞いた音と自分の記憶にある音との照合ですからこれもディープラーニングしている事になります。

2.5.  事例を真似る
ディープラーニング学習の対話集はEPUB3のフォーマットで編集された対話集には英語、日本語訳、音声が含まれております。この対話集だけでも、かなりのレベルまでリスニングとスピーキングの能力の向上が可能です。

なぜ対話集を使うかと言えば多くの人とも練習が楽しくできるからです。最初の頃は例文集を使い覚えましたが非常に単調で覚えるのが苦痛で不満が多くありましたす。そこでいろいろ試した結果、対話集を使うのが最も楽しい事が分かりました。

なぜ対話集なら覚えやすのでしょうか。それはいくつかの理由があります。まず自然な表現であり、自然な音で覚えることにあります。

対話集は話が展開するのでそれぞれの英語表現に関連していろいろな情報が付加されます。前後の表現とか感情を込めて言う事もできますから、多くの情報も一緒に覚える事になります。それが記憶を促進します。

この対話集で学ぶ基本的な考えがあります。それは言語が事例基盤であり、その事例を人間の脳はディープラーニングしていると言う事です。英語を覚えなくては聞き取れないし、英語を覚えなくては話せないと言う事です。覚えるためは声で出力をして覚えると言う事です。そして何よりも覚える学習は発音も良くなり、覚えるのも楽になり、覚えれば覚える程楽しくなります。

何よりよりも覚えてしまえば、話す事も聞く事も同時に解決します。もちろん、反復練習で発音に注意すれば発音の問題も解決します。そのまま自然な表現を覚える事により文法も必用ありません。

記憶を促進するためのリハーサルには維持リハーサルと精緻化リハーサルの2つが存在します。精緻化リハーサルも維持リハーサルとは短期記憶内に記憶を維持し、忘却を防ぐためのリハーサルとなります。

これらは短期記憶から長期記憶に記憶を転送し、長期記憶に保存するためです。そして人間の脳はパターン認識とパターン学習により、覚えれば覚えるほどプライミング記憶により覚えるのが楽になります。

2.6.  理想的な対話練習法
次のようなパターンが理想的な対話集の学習方法です。

最初に1つの対話集を学習します。そして4週間の期間をかけて練習します。第2週目には次の対話集を同時につまり1と2を同時に学習します。第3週目には1と2と3を同時にやります。そして第4週目には1と2と3と4を同時にやります。第5週目には2と3と4と5を同時にやります。

まず独りで対話練習をしてください。なかなか感情を込めるのが難しいのですが、なるべく気持ちを込めて言ってください。気持ち込めると覚えるが楽になります。

全ての対話を独りで言ってみて練習してください。英語を思い出せない部分はとりあえず自分で言ってみてください。そうすると後から自分の間違いと、その正しい表現が覚え易くなります。

初期の練習の段階では一人で全部のパートを練習してください。この段階では十分な感情が移入できないかも知れません。まずは覚える事が先です。

必ずしも聞いた英語でなくても、日本語に合う自然な英語であれば十分です。自分の英語が十分であるかどうか迷う場合は教材の英語表現を使ってください。

話のパート音を相手に対話練習をしてください。なるべく感情を込めて話してください。もし録音できるなら録音して聞いてみてください。 英語学習者の広場で友達を探し、ロールプレイをしてください。

友達が見つかったら対話練習の日時を決めてください。そして定期的な練習ができるならそれも打診してみてください。必ず十分練習をして、自分の英語の自慢ができる状態で友達とのロールプレイをしてください。

2.7. 忘れないように覚える
学習するときは音声を聞いてディープラーニングで練習してください。反復練習をして、手続き記憶で長期記憶に保存できると忘れる事がありません。音読では自然な音を真似る事はできません。

人間の記憶は、一般的に7日から10日くらいは短期・中期記憶に保存され重要と判断された情報は、大脳新皮質に送られ長期記憶に保存されます。

しかし、大脳新皮質に記憶されたかどうかは実際には分かりません。自然な発音で意識無く言える状態にする事です。

つまり復習をしなくても十分に対話ができようにして覚える事が大事です。忘れなければ記憶にある英語表現はどんどん加算されるだけです。

練習をする場合に1回に長時間するよりは、日に分けた方が記憶し易くなります。できれば1日に数回でも良いのですが、数週間に渡って練習をすれば手続き記憶で長期記憶に保存される事が多くなります。

どのくらいやれば忘れない状態かは覚えた対話を使いいろいろ試してみてください。

2.8. メンテナンス
ディープラーニングされた記憶はそのまま使う事が出来ます。その自動化された記憶が増えると共通のパターンが見えてきます。そのパターンを使えば自分の作った表現でも自信を持って使う事ができます。

人間の記憶は長期記憶に保存されていれば忘れませんが、それを思い出せない場合があります。これは想起の問題です。長期記憶も時間の経過と共に意識下の記憶となり想起が困難になります。母語であれば日常使っているので使う事により甦ります。しかし、第二言語の場合は意識的に使う必要があります。

自分は脳の記憶にある表現のパターンを組み合わせて、自分の意図する言葉を作り出す事もできます。これは脳が持つ編集機能です。記憶にある事例が増えれば増えるほど自分が自由に使える表現も増える事になります。

そして多くの長記記憶があれば一度聞いて覚えてします事も可能です。母語の日本語の場合であれば特にメモなどを取らずにどんどん新しい単語を覚えています。

言葉は周りにいる人の言葉を使う方が理想的ですから、なるべく聞いた音や表現を真似ることができます。英語でもなるべく周りの人の発音や表現を真似る必要があります。このディープラーニングによる英語学習は最初から聞いた音を真似る方法で覚えていきますから、このような言語運用のためのメンテナンスが大変に容易になります。

3.表現集で覚える
ここでは表現集の使い方を説明します。この表現集は英語で使われている表現を集めてものです。日本語で言いたい事を英語にしたものでありません。そのために自然な表現だけが収録されています。

3.1. 60冊の表現集
次の60冊の表現が準備されています。対話集に練習でかなりの英語を覚えた段階で始めた方が効果的です。全部で3,000英文が収録されています。

60冊の表現リスト

対話集は繰り返し練習して記憶量と増やすのが目的です。しかし、対話集は何度も練習するには向いていますが、使われている事例には言語があり、必要な表現が含まれているとは限りません。

表現集はいろいろな表現が含まれますが、単純な反復練習のためにかなり大変になります。覚えるならまず対話集から覚える事をお勧めします。

この表現は全部覚えると言うよりは、自分が使えそうな表現を覚えるのに向いています。

3.2.  進め方
言語は事例基盤です。つまり多くの英語事例を覚える事が英語学習の目的です。英語には文法のような基礎があるのではなく、多くの事例を覚える事ですから、学習の順序はありません。一般的に言えば短い方が覚え易いのは事実です。

対話集は全部覚えないと対話練習ができませんが、表現集は自分だけの英語学習ですから、好きな英語事例を覚えてください。

そして覚える時には忘れないように覚える方が効果的です。意識的には無理ですが、反復練習で手続き記憶として長期記憶に保存された事例は忘れません。言いたい時にあまあり意識なく言える場合は自動化が済んでおり、忘れずに覚えています。

3.3. 表現集の目的
表現集の目的は必要な表現を覚える事です。対話集では限られた表現しか覚えることができません。しかし、対話集はストーリーが展開し、かつ他の学習者との練習が何度でもできますから、楽しく何度でも学習ができます。

全部を覚えると言うよりは自分の使いたい表現を確実に覚えて使えるようにしてください。

対話集をどんどん覚えると、今度は英語力が向上するとどんどんいろいろな表現が使いたくなります。表現はそのような場合に特に分野に分けて使える表現がまとめてあります。

 4. 発音練習
英語学習では発音は非常に重要です。ディープラーニングでは最初から最後まで発音練習とも言えます。基本は達人を真似、フィードバックで修正と矯正をすることです。

しかし、その大事な発音練習はどうするのが最も効果的で正しい学習方法なのでしょうか。

4.1.  音素と発音記号
音声学で教える音素とか発音記号は音声にあの音が実際に並んでいるのではありません。音声学の音素は聞こえた音で判断しますから、聞く人によって違ってきます。日本でもウダさんは30音で、英語耳の松澤さんは43音で遠藤さんは51音で教えています。

世界の調音音声学では45音素が一般的なようですが英国には44音素学派もいます。

ではいろいろな数で教えても大きな問題が起きていないのは人間の発声器官は音素を並べる事ができません。必然的に音が連続的に変化してしまいます。結果的にはある程度の発音ができるようになります。もちろん科学的に正しい方法でありませんから、非常に効果的な学習ではありません。

4.2.  音声は音のストリーム
英語や日本語の言語の音声の捉え方は大変に重要です。科学的に分析すると英語の音声には発音記号(音素)のような音が規則正しく並んでおりません。音が連続的に変化しているだけです。音素が聞こえるのは学習した錯覚とも言えます。

音声にはつまり正しい音が存在しませんから教える事も、チェックすることもできません。音声認識ソフトでも統計的に判断していますから、正しいかどうかの判断はできません。

世界的な有名な言語学の本で、Linguisticsと言う本があります。この本は、いつ読んでも内容はぜんぜん古さを感じさせません。日本人で英語を教える立場にある方には読んでおいたほうが良いと思います。なぜならば、著者たちは、過去のLinguisticsに関する文献をかなりの数読みこなしていて、そのエッセンスを本書で伝えようとしているからです。

本書は、実質20年近くかけて書かれたと考えても良い、Linguisticsの入門書です。The University of Arizonaで教科書として使用して、先生や学生からも多くのフィードバックを取り入れて改訂を続けています。

Linguisticsと言うタイトルですが、実質はEnglishの分析を行っています。他の言語がどうなっているかの例として日本語が英語と対照的に取り上げられています。

この本の中で音声を、continuous streams of soundと表現しております。日本語にすれば連続的な音のストリームとでも訳せるかも知れません。音声は音のストリームなのです。言語学の権威ある本はcontinuous streams of soundと言っているのですから、音声が音のストリームであるは紛れもない事実です。

では日本語の発音を我々日本人はどうやって覚えたのでしょうか。これは非常に簡単で聞いた音を真似したのです。そして自分で聞いてフィードバックを得て矯正や修正をしたのです。

音声は連続的に変化する音であるために、音素を学んで並べる学習方法は効果的でありません。音声を学ぶ唯一の方法は日本語の習得と同じように聞いた音を真似る事です。そしてフィードバックを得て、修正と矯正をすることです。

これはディープラーニングとも呼ばれる脳の効果的な学習方法です。まわりの正しい発音を真似る事によりだんだん正しい発音に近づいていきます。正しい音が存在しないのですから、通じる発音に近づいていきます。

発音記号に忠実に発音すると非常に発音し難いのはそのような音を並べる事が発音ではないからです。日本語もそうですが、英語も子供が発音を覚える時は聞いた音を真似します。日本語でも発音の覚え方は同様です。

英語には基本の音がないのですから、連続的な音の変化として覚えるしかありません。

4.3.  発音教材
ディープラーニングはネイティブの音声を真似るので始まりから、終わりまでが発音練習うとなります。意識的な発音練習をするなら、表現集を使う事を勧めます。なるべく日常使う表現で練習する方が賢明です。もちろん対話集でも発音の練習になります。最初は短い表現から練習をします。ディープラーニングは最初から最後までが発音練習ですから、対話集も発音の教材となります。

4.4. 暗記ではなく真似る
単純に聞いた音を真似る事です。英語を見ては単語ベースの発音になりますから完全に覚える必要があります。すると音声がそれぞれの表現で聞けると練習が楽になります。

真似る場合に大事なことは全体的に真似る事です。速度やリズムやイントネーションが重要になります。最初は全体的な音を真似て、そして細部の音に注意します。つまりトップダウンの練習法が最適です。

4.5. フィードバックの評価
自分の発音を録音して時間差のフィードバックを得て、自分の悪い部分から直してください。基本的には発音しやすい音が理想的な発音になります。

言語には正しい音素が並んでいる訳ではありません。すると正しい音と比較して良いとか、悪いとかの判断できません。

だんだん慣れてきたらリアルタイム聴覚モニターを使い、自分の話している英語をチェックできると録音をする必要がなくなります。

4.6. 音声認識アプリ
音声を認識するアプリが多くあります。これを英語発音の判定に使う事はできません。音声認識ソフトは正しい音かどうかで認識しているのではありません。音声に音素が並んでいないのですから、正しいとか間違いの判断はできません。

発音練習でネイティブの音を真似てディープラーニングで学習するのは音素が存在しにからです。言語には物理的に正しい音が存在ないから真似る以外に学習方法がないのです。

現在の音声認識ソフトは事例ベースであり統計的なマッチングをしています。音の特徴を統計的に判断して似た音を検索して、そのテキストを表示する仕組みです。音声認識のアプリで認識されたから正しい発音と言う意味でありません。統計的に見てその音に近いと言うだけの判断です。特徴に近いと言うだけですから、自分の発音を矯正することはできません。

正しいかどうかも、またどこが良くないかも分かりません。何の評価にもならないのです。自分の音声が認識されるのはその音声認識ソフトの特徴に合わせているだけです。それが正しい特徴であるかも分かりません。

そのような音声認識アプリを発音の診断に使うのは間違いです。英語の音声はネイティブを真似るだけですから、自分でどこをどう真似るかを決めなくてどうにもなりません。

英語の先生でも、ネイティブでも教えたり、手伝ったりする事はできません。日本語の発音も自分で学んだのは親でさえ教える事ができないからなのです。

4.7.  臨界期の克服
言語は学び方を学ぶ用例基盤ではなく、事例を覚える事例基盤です。この言語は臨界期の前も後も同じです。臨界期とは12才から14才くらいになると言語習得が難しくなることです。しかし、それは英語の音の判断力が急に劣化することであり、言語習得のメカニズムは臨界期の前も後もまったく変わりません。

人の脳は死ぬまで成長する唯一の臓器です。すると脳の基本的な機能つまり学習機能は一生変わる事はありません。我々の言語の学習メカニズムは臨界期の前も後もディープラーニングで学習します。しかし、臨界期以降は音の判断力が劣化するために発音の習得が難しくなります。

ディープラーニングは真似るだけでなくフィードバックを得た矯正や修正をします。音の判断力の劣化に対応するためにも、録音して時間差フィードバックを得る事は有効な手段です。

大事なことはネイティブのような音を真似る事です。すると音に対して繊細になります。音の違いがだんだん分かってきます。臨界期後であっても音に注意を払う事で音の判断力を向上させる事は可能です。

 5. 英語のスピーキング
ある程度英語を覚えたら自分で話したい事を英語で言う練習をしてみてください。できれば少なくとも数千の英語を覚えた後の方が賢明です。使える英語が少ないと調べる事が多くなり、英語を話す事が苦しくなります。英語の表現をあまり知らない状態で英語を話そうとするのは、単に知っている言葉の使い回しになります。

5.1.  独りで英語話す
まず自分の好きなテーマを選び、英語で話しを作ってみてください。まず自分の生い立ち、食べ物、スポーツ、料理、健康、自分の趣味、自分の関心事等が良いと思います。自分の知っている事を英語にしますからどう英語にするかを練習するだけです。

5.2.  自分の知っている表現で話す
できるだけ自分の知っている英語を使ってください。覚えている英語なら直ぐ思い出せるはずです。少なくとも自分で聞いたことのある表現を使ってください。

5.3.  辞書で新しい表現を探す
もし自分が言いたけど知らない英語表現があれば辞書で調べてください。そして覚え易い英語を作ってください。格好良い英語を使うよりは自分が覚えて使える表現の方がずっと実用的です。

5.4.  例文集で探す
特別の分野の例文が必要であればいろいろな例文集から選んでください。しかし、まだ英語をあまり覚えていない段階で例文集を覚えるのは大変に苦痛な勉強になります。どうしても例文集を覚える必要であれば別ですが、できれば多くの対話集を覚えてからの方がいろいろな英語が覚え易くなります。

5.5.  創造性と事例数
英語での創造性というのはだれもが使わない表現を使うと言う事ではありません。言語はコミュニケーションのツールですから、まったく斬新な言葉を使う事ができません。まったく新しい表現では理解されないからです。

もちろん文法と語彙を組み合わせて創造的な表現を作りだす事でもありません。

言語は事例基盤ですから、創造的な表現を使うのであればその事例基盤の表現をそのまま違う場面で使うか、またはそのパターンを使う事になります。創造的な表現を使うのであっても少なくとも自分の記憶にある事例のパターンを踏襲する必要があります。

そのパターンは一つだけでなく複数のパターンの応用になるかもしれません。すると多くの事例を覚える事によりその使用可能なパターンは幾何学級数的に増えていきます。

すると創造性とは豊富な事例を学習した結果として発生するものです。このように事例を学ぶ事は使える表現を制約することではなく、むしろ創造性を生かす方法でもあります。

言語の創造性を高めるのは真似から始まり、使える事例を増やす事であり、運用できる事例が増えれば増える程に創造性を高める事ができます。英語の創造性は自動化された事例の数に比例するのです。

6.   運用とメンテナンス
ある程度英語を話す事に慣れてきたら英語学習広場で友達を探して話してみてください。例えば自分の生い立ちを覚えたら違う友達なら同じ話ができます。いろいろな人と話して徐々に自分の持ちネタにしてください。

6.1.   モチベーションの維持
英語学習のモチベーションは楽しい英語学習ができるか、または自己有能感を得る事ができるかのどちらかです。常に自分のスキルが向上できるような学習を心掛けてください。フィードバックを生かす事がだいじです。そして対話練習や会話練習の相手を探してください。それができるのが英語学習者の広場です。

サイボウズのSNSをつかい、登録制の会員の交流を促進します。だれでも簡単に登録できるシステムではありませんが、安心して使ってもらう事ができます。厳しい規約もあり、その範囲内では自由に英語学習活動ができます。

ここで多くの方と練習することにより英語学習のモチベーションを維持してください。

6.2.  友達と英語で話す

事前に話す内容を決めておけば良いかも知れません。話を聞いている時に必要があれば質問をしてください。一方的に話すよりは質問が入る方が難しくなります。しかしこのように途中で質問が入る方が実際の英語を使うシチュエーションに近くなります。必ず十分練習をして、自分の英語の自慢ができる状態で友達との英会話練習をしてください。

友達と英語で話す事のメリットは話す事よりは、話すためにはそれなりの準備と練習をします。この練習が英語力を向上させます。自分のベストの英語を話すべきです。もし準備や練習をせずに他の方と練習するのはやはり失礼な事であり、避けるべきだと思います。

6.3.  種類別の学習者
英語学習者にはいろいろのタイプがあります。自分でタイプを変える事により、効果的な英語学習ができます。

一般的に言って、英語の学習者は次の5に大別されます。

1.能動型学習者

理想的な英語学習者です。英語の正しい学習方法を選択して、正しい教材で、どんどん自分でアクティブ・ラーニングを継続していきます。英語のスキルの上達を目的としているので、自分の現在の英語能力が確実に実感しながら学習しております。自己有能感の高い学習者です。英語のテストとか宿題をあまり好みません。

2.優等生型学習者

英語が好きと言うのではありませんが、何をしても優秀な成績を上げたいと言う学習者です。先生のお気に入りともいえる生徒です。先生の指示やカリキュラムに忠実であり、英語試験や宿題を好みます。

言語習得は脳の学習の基本ともいえるものですから英語学習を類似の学習に生かす事も可能です。

3.義務型学習者

英語は好きでないのですが、必要があってやっています。多くの場合に英語を話せるほうが、英語試験のスコアの良い方が有利な生活ができると思って英語を学んでいます。目標とか日々の計画を大事にします。

仮に英語学習が必要となった場合でもできれば能動型になる方が効果的な学習ができます。それはどんな事でもやらされているよりは、自分で自発的に学習する方が効果的で楽しい学習ができます。

4.情報過多学習者

常に良い英語学習方法がないか探している人です。試してみて効果がなければ次に教材を試す人です。情報が多過ぎて、情報の検索や選択に多くの時間を費やし、学習の方はあまりできません。

英語学習方法を探す事は大事な事です。しかし、探し回っていては英語は上達しません。英語は学習の蓄積が大事です。なるべく効率的に探し、自分が絶対良いと思う方法を選ぶべきです。そしたらもう探す時間は必要ありません。自分で選んだ方法で効果が上がらないとすれば、今度は学習方法ではなくその学習の進め方、努力問題です。今度は効果が上がらないのは自分が原因であることを知ってください。

5.社交型学習者

英語を学習したいと言うよりは、人との交流を求めます。英語が上達する場合もありますが、英語の学習が楽しいからと言うよりはいろいろな人とのコミュニケーションが楽しいです。

英語を学ぶのはいろいろな方と交流するためです。しかし、せっかくの交流であれば、上手な英語表現や発音を心がけてください。そのためには能動型の学習を勧めます。

 7.  SNS
英語学習者のSNSがあります。会員になるとURLと参加方法の案内がおくられます。学習者間の練習ですから、何度練習しても料金は同じです。

7.1.  グループ学習
ソーシャルラーニングの場として、英語学習者の広場があります。詳しい事は次のサイトを参照してください。

マスタドンによるSNS

英語学習は他の人と一緒に英語を学ぶと楽しくなります。マスタドンの独自のSNSのを使いグループ学習をしております。練習相手を探すために書き込みをしてください。また 対話練習の音声をアップしてグループの方に聞いてもらってください。このようなグループ学習でどんどん刺激を与え、刺激をもらい、英語学習意欲をかきたててください。

グループ学習の目的は多くの英語学習者がお互いに助け合い、励まし合うために、率先して英語学習の広場を盛り上げていただきたいのです。もちろん、いつでも辞める事ができます。

書名:ディープラーニングの対話教材の使い方

著者:桜井恵三

発行年月日:

2017年6月19日

住所:〒356-0004

埼玉県ふじみ野市上福岡4-4-19

TEL:049-265-1229

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